告知

第105回 TNJ(Trans-Net Japan/TSとTGを支える人々の会)催し 【公開シンポジウム】

  動き出したGID(性同一性障害)特例法


昨年7月、「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」(GID特例法)が成立しました。この法律により、一定の要件のもとで、「性 同一性障害」を理由として戸籍上の性別を変更することが可能となりました。
それから一年を経た今年の7月16日、同法が施行になると、はやくも同月末には、性別の変更が認められたとのニュースが全国を駆け巡りました。GID特例 法の最初の適用事例であるとみられています。今後も審判結果が続々と明らかになることと思われます。
このシンポジウムでは、当日までに明らかになった範囲での施行の様子について情報を共有するとともに、特例法の抱える問題点を改めて議論し、3年後に控え た「特例法の見直し」に向けた取り組みのステップとしていたいと考えています。

【出演予定者(五十音順)】
◆大島俊之さん(神戸学院大学法学部教授)
◆楠 綾香さん(TFN(家族と共に生きるGIDの会)事務局 局長代行)
◆虎井まさ衛(作家、「FTM日本」主宰、TNJ運営メンバー)
◆中島豊爾さん(岡山県立岡山病院院長)
◆野宮亜紀(TNJ運営メンバー)
◆東 優子(ノートルダム清心女子大学人間生活学部助教授、TNJ運営メンバー)

シンポジウムの背景
TNJは、GID特例法について、そこに含まれる様々な問題を認識しながらも、社会生活を送る上で障壁となってきた性別記載が変更が可能になることは、当 事者の抱える「障害」を打開するための道を開くものとして評価しています。しかし、当事者の抱える「障害」を解決していくためには、性別の変更以外の多く の課題(医療、就労、教育等々)に取り組みつつ、3年後に控えた「特例法の見直し」に向けて、具体的に取り組んで行くことが重要であると考えています。
特例法に定められた要件には、現在、「二十歳以上であること」「現に婚姻をしていないこと」「現に子がいないこと」、「生殖腺がないこと又は生殖腺の機能 を永続的に欠く状態にあること」「その身体について他の性別の性器に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること」が挙げられています。これ らはそれぞれに議論を要する問題を含んでおり、当事者の置かれている現状との間にも多くのギャップがみられます。
ようやく性別の変更が可能になった個々の当事者にとって、性別変更が新たなスタートであるように、特例法の施行は、法が当事者の実態により即した形へと変 わっていくためのスタート時点でもあります。法改正に向けて、問題を多角的に検証し、認識を共有し、社会に向けたアピールも行っていきたいと考えていま す。

※どなたでもご参加いただけます。事前申込みの必要はありません。
※当事者の方へ:一般の方の来場も多数予想されます。プライバシーの保護は各人 の責任においてご注意ください。


【日 時】2004年9月20日(月)13:00〜16:00 (開場12:30)

【会 場】世田谷区立男女共同参画センター
             らぷらす 研修室3&4
         世田谷区北沢2-8-18「北沢タウンホール」内
          小田急線/京王井の頭線下 北沢駅南口より徒歩5分

【参加費】1,000円(カンパ歓迎!)

【当日連絡先】080-3003-1245
          (当日のみ。前日までの問い合わせは下記まで)
map

※お子様の保育をご希望の方は、「お名前・電話番号・お子様の人数・お子様それぞれのご年齢」を明記の上、
メールまたはファックスにて9月13日(月)までにお申し込みください。(保育費用は当会が負担します)

【主催 / お問合せ先】  TNJ : Trans-Net Japan(TSとTGを支える人々の会)
           Eメール : mail @ tnjapan.com  / ファックス : 020-4665-6176
          〒162-0823 新宿区神楽河岸1-1
                東京ボランティア・市民活動センター メールボックスNo.96




[ホーム][活動予定]