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「TSとTGを支える人々の会催し・講演会(1999年4月21日)
「トランスジェンダーの社会資源活用法」(非公開)


     第59回「TSとTGを支える人々の会」催し・講演会/非公開            「トランスジェンダーの社会資源活用法」           話し手:高橋一さん、野々村泰道さん、おかまゆみさん、ローズマリーさん他     ***************************************************************************  トランスジェンダーの中に、生活保護を受けている人が少なからずいます。また、 この不況時代に、会社員は誰でも、勤めている会社が例え大会社であっても、い つ倒産するか、リストラされるか、わかりません。地方自治体の相談員の方からは、 「最近、カムアウトされる方が増えているからかもしれませんが、性同一性障害 の方の生活保護の申請が増えているような気がします」という声も聞こえてきます。 そこで、今回は、ニーズが高かったにも関わらず、一度も取り上げたことがなかっ た、社会資源活用法を取り上げます。  国や地方公共団体の行なう社会保障のさまざまな施策は、私たちの暮らしを支え る上でなくてはならないもの。ところが、複雑多岐にわたる法律や条令にもとづい て定められ、いざ必要に迫られたとき、自分に役立ちそうな制度や施策にどんなも のがあるのかを理解し、活用するのは、至難のワザです。そこで、都立松沢精神病 院などに長年勤められたベテランの精神科ソーシャルワーカー、高橋一さんと、東 京都中野区のベテラン相談係で、生活保護に大変くわしい、野々村泰造さんをお招 きして、お話をうかがいます。  また、精神障害者の共同作業所職員で当事者のサポートもしているMtFTSの おかまゆみさんや、精神疾患専門病院のデイケア・センターをかしこく活用してい るMtFTSのローズマリーさんなどに体験をお話いただきます。 ◆話し手紹介◆ ★高橋一(たかはし・はじめ)さん 1943年東京生まれ 1967年東京教育大学付属駒場高等学校卒 1970年東洋大学社会学部応用福祉学科社会福祉卒業 1970年国立精神衛生研究所研究生 1970年東京都立松沢病院精神科PSW室就職 1987年日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会常任理事・事務局長 1989年東京都立中部精神保健福祉センター異動 1999年東京都退職 4月21日現在  日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会常任理事・事務局長  日本精神保健従事者団体懇談会代表  東京国際福祉専門学校・精神保健福祉研究科設立準備委員会委員 その他 ★野々村泰道(ののむら・たいどう)さん 1953年出生。 1976年東京都中野区に就職。 1981年同区福祉事務所に配属され、生活保護担当ケースワーカーに従事。 1985年課内移動で相談係に配属され、生活保護等に関する面接員となり、現在 に至る。  共著に『How to 生活保護』(東京ソーシャルワーク編、現代書館発行) がある。  福祉現場の研究・交流会である「東京ソーシャルワーク」の運営委員。 「すべての外国人に医療保障を!連絡会」メンバー。 ★おか・まゆみさん  MtFTS。精神障害者のための共同作業所の職員。1962年生まれ。中学の 頃、ある男子を女子の気持ちで好きになり、男として生きるのは無理と悟った。ト レーニングで声を高くし、女言葉で話すようになる。高校生の頃から周囲の理解を 得るため、カムアウトし続けてきた。90年、性同一性障害を専門とする臨床心理 士に通い出した。同年より、現職。この仕事は天職だと思う。母親として子育てし たいという要求が表現できる。一般の職場と比べ、多様な価値観に柔軟で、マイノ リティへの受容度が高い。「TSするために、自分の人生を構築してきた」と思う。 ※最近は、トランスジェンダーの当事者の中に、おかさんの共同作業所の利用者も  出てきています。 ★ローズマリーさん  MtFTS。元コンピュータ・プログラマ。昨年10月から都立立川技術専門校 トレース科(昼間)に在学し、3月末に修了。治療歴は長く、10年以上前から精 神療法とホルモン療法を開始し、1997年1月オーストラリアでSRSを受けた が、その前から悪化していた、不安神経症(または、抑うつ神経症)のため、19 95年8月から府中市の慢性精神疾患専門病院に通院。併せて、同院附属のデイケ ア・センターに通所を認められ、現在に至る。当時はGIDに関する認識が医療従 事者の間でさえも稀薄だったため、主治医やディケアのスタッフは、GIDの患者 が非告知という形式でデイケアに参加することの是非について再三、議論したと聞 く。デイケアで月に2、3回行われる、喫茶室の模擬店では、ナンバーワン・ウェ イトレスの地位を保持しており、私のファンは院内の患者さんのみならず、職員に も多い。  SRS前後の極めて不安定な時期を一環してこの病院とデイケアで、強くサポー トして頂いた。  なお、オーストラリアの医師たちや現在の主治医は私をプライマリーに属するG IDもしくはGDと診断しており、抑うつ症では、2級の精神障害者手帳を持って いる。 【日時】 1999年4月21日(水) 午後6:30〜9:30 【主催】「TSとTGを支える人々の会」 【協力】「FTM日本」 【会場】 都内の公共施設 【参加費】1000円(カンパ歓迎!) 【問合わせ・連絡先】  ※変更したので、ご注意下さい。  〒156−0044  東京都世田谷区赤堤二郵便局留 「TSとTGを支える人々の会」  ※住所には、必ず「赤堤ニ郵便局」と漢数字の「二」を入れて下さい。そうしな   いと、別の郵便局に配達されてしまいます。 【参加資格】TS/TG/TV当事者の方。またはその家族、パートナー、支援者       の方々。 ◆当日のお手伝いをして下さる方を募集しています。 ◆参加者の方は、当日、このチラシ(コピー不可)を持参して、受付けに提示して  下さい。知人から教えてもらった方やパソコン通信で知った方は、電話で事前に  申し込み、受付け番号をもらって下さい。(参加者のプライバシーを守るためで  す。ご協力ください) ◆マスコミ関係者の参加、及び取材はお断わりします。写真&ビデオ撮影・録音厳  禁。 ◆遠方在住の方や、非公開でも出席できない方のために、本格的に報告集づくりの  プロジェクトをしています。  集会のテープ起こしとイラストのボランティアを募集中です。パソコンまたはM S−DOS対応のワープロ、カセットテープレコーダーをお持ちの方で、比較的、 時間に余裕のある方、ご協力をよろしくお願いします!作業には、慣れない場合、 1時間の講演に5〜10時間かかります。また、原則として、テープ起こし希望の 催しに参加された方に限定させていただきます。 ***************************************************************************


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