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「TSとTGを支える人々の会催し(1999年7月17日)
トランスジェンダーをめぐる性的自己決定と医療公開


    第65回「TSとTGを支える人々の会」催し・公開シンポジウム       トランスジェンダーをめぐる性的自己決定と医療  性同一性障害に関するガイドラインが策定されたり、公の医療として性別再指定 手術が実施されたり、と性別違和を感じている当事者が利用できる医療システムの 整備が始まりました。医療は「受けさせられるもの」ではなく、当事者の性的自己 決定を支援する手段として「利用できるもの」であって欲しい。でも、よりよい医 療の実現には、システムの整備だけでなく、それを利用する側である当事者自身の 知識、対応、自己決定能力も重要なカギとなります。今回は、生命倫理や医療人類 学、法哲学、医学の専門家をお招きし、「性的自己決定と医療」について考えてみ たいと思います。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 〈第一部〉13:00―14:30   「性同一性障害の定義と医療のあり方」針間克己さん(精神科医)     「非典型的なジェンダー指向をもつ人々のQOL」            星野一正さん(京都大学名誉教授)     「トランスジェンダーをめぐる医療と法律」            斎藤有紀子さん(明治大学法学部非常勤講師)     「性的自己決定と医療化する身体」            柘植あづみさん(明治学院大学社会学部助教授)      司会:東優子さん(お茶の水女子大学大学院生) *当事者数名もシンポジストとして参加します。 *話し手やテーマ、発表順は、都合により変更される場合があります。 〈第二部〉 14:50−16:30  全体討論  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       【日時】1999年7月17日(土)          開場12:30 開演13:00〜16:30    【主催】TSとTGを支える人々の会 協力:FTM日本 【会場】杉並区立産業商工会館・講堂 東京都杉並区阿佐谷南3−2−19        03−3393−1501(場所の問い合わせ以外はしないでください) 【参加費】1200円(資料代込み/カンパ歓迎!) 【問合わせ・連絡先】 〒156−0044 東京都世田谷区赤堤二郵便局留  「TSとTGを支える人々の会」  ※住所には、必ず「赤堤ニ郵便局」と漢数字の「二」を入れて下さい。 ◆当事者・家族・パートナーの方々へ 今回の催しは、マスコミの取材を含む一般公開の催しです。参加者のプライバシー については会としてできる限りの配慮は致しますが、皆様におきましても各自一層 のご注意をされた上でご来場ください。 ◆「TSとTGを支える人々の会」(Trans−Net Japan)とは 埼玉医科大学倫理委員会の答申発表をきっかけに、日本国内に性同一性障害のため の自助支援グループがないのはおかしいという思いから発足しました。1996年 8月から、学習会や体験交流会、家族会などを行なってきました。普段の活動は、 プライバシーへの配慮から参加者やその家族、パートナー、支援者(医療関係者、 カウンセラーなど)に対象を限定し、その参加者は99年5月までに約600人( 公開時を除く)にのぼっています。 ○取材を希望するマスコミ関係者の方は必ず事前の申し込みをお願いいたします( 事前の ご連絡がない場合、取材をお断わりする可能性があります)。また、客席 やロビー、会場 周辺などでの参加者に対する取材、撮影などはご遠慮ください。   ○一般の方は予約は必要ありません。                     ○取材申し込みをされた方以外は、会場へのカメラ、ビデオカメラ、テープレコー ダーの持込みは禁止とさせていただきます。                      ○他人に迷惑をかけるような言動をする方には、退場をお願いする場合があります。     〈話し手紹介〉(プログラム順) ★針間克己(はりま・かつき)さん……東京大学医学部卒。東京大学医学部大学院 博士課程修了。医学博士。日本性科学会幹事。専攻/精神医学、性心理障害。精神 科全般の臨床に携わる一方、性同一性障害の診断、治療も行なっている。著書に『 セクササイズ58』(小学館)がある。 ★星野一正(ほしの・かずまさ)さん……東京医科歯科大学産婦人科卒。医学博士 。1957年から20余年の北米での臨床・研究活動の後、1977年に京都大学 医学部教授として赴任。京都大学医学部倫理委員会初代委員長を5年間務める。米 国で生まれ体系づけられた新しい生命倫理学 (バイオエシックス)を日本に紹介 ・普及、日本生命倫理学会の創設に協力した。平成2年に 京都大学を退官後、生 命倫理学の研究・教育・啓蒙活動に専念。現在、京都大学名誉教授、京都女子大学 ・宗教文化研究所教授・国際バイオエシックス研究センター・ディレクター、アメ リカ内分泌学会名誉会員、アメリカ解剖学会名誉会員、New York Aca demy of Science会員、他所属学会多数。著書には、「医療の倫理 」(岩波新書)、 「生命倫理と医療―すこやかな生とやすらかな死」(丸善)、 「インフォームド・コンセント―日本に馴染む六つの提言」(丸善ライブラリー) 他、多数。 ★斎藤有紀子(さいとう・ゆきこ)さん……1963年生まれ。明治大学大学院法 学研究科博士前期課程修了。専攻は法哲学・生命倫理。医療における患者の人権・ 自己決定の問題に取り組む中で、TS・TG・ISの問題と出会う。共著に「ささ えあいの人間学」法蔵館、「医療と子どもの人権」明石書店など。TS・TG・I S関連論文に、「性と生殖をめぐる生命倫理」 (母性保健をめぐる教育・指導・ 相談−その1−ライフ・サイエンス・センター)、「性の自己決定と医療:性転換 手術容認をめぐって」(助産婦雑誌97年8月号)など。現在、明治大学法学部、 埼玉県立大学短期大学部助産学専攻科などで非常勤講師。 ★柘植(つげ)あづみさん……1960年三重県生まれ。北海道医療大学(医療人 類学)助教授を経て、1999年4月より明治学院大学社会学部助教授として医療 化社会論/医療社会学を担当。1989年から生殖技術や医療に関する調査研究を 行い、1994年のカイロ国際人口・開発会議以降、女性の「からだ」と「健康」 に関する政策にも関心をもって研究・活動に従事。「政策決定の過程や技術応用の 過程に『物申せる』ような質の高い調査研究を『女』の視点でしていくことが目標 です」。編著書として『つくられる生殖神話』(サイエンスハウス社)、共著とし て『生殖技術とジェンダー』(勁草書房)、『病と医療の社会学』(岩波書店)な ど。最近、厚生省心身障害研究報告書に「女性の健康に関する相談・支援活動と効 果的ネットワークに関する研究」を共同でまとめた。 〈司会〉 ★東優子(ひがし・ゆうこ)さん……1990年早稲田大学卒。93年お茶の水女 子大学大学院(心理学専攻)を修了。96年ハワイ大学大学院ソーシャルワーク学 部修了。現在、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程(人間発達学)に 在籍。98年3月より「TSとTGを支える 人々の会」オブザーバーを経て、現 在、運営委員メンバー。 ◆トランスジェンダーとは…                               広義には、自分の身体の性別やそれに属する社会的、文化的性別に対して何らかの 違和 感や不快感を感じている人。(狭義では、その中でも、反対の性での生活も しくは、既存の性役割にとらわれない形での生活を望み、性転換手術までは望まな い人)。                                             ◆資料集ご案内  当日もご用意いたします。 ・「性同一性障害者も生きやすい社会を!」改訂二版  定価500円送料160円 計660円                        ・「トランスジェンダーの自助支援グループ全国交流誌」  定価500円送料200円 計700円 申込み方法:希望の資料名を明記の上、費用分の切手(80円、10円切手の組合 せ)を同封し、当会連絡先へお申し込み下さい。送付先の郵便番号、ご住所、お名 前、できれば電話番号(またはメールアドレス)をお忘れなく。


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